ドビュッシーの作風が確立されたのち、1910年代に書かれた『前奏曲集第1巻』の中の1曲です。
ドビュッシーの作品の中では比較的よく知られているほうかなと思います。
全音の「ピアノ名曲150選」(中級)にも収録されていて、人気があるのが伺えます。
私もロビーコンサートなどで何回か弾いたことがあります!
ちなみに、〈亜麻色〉とは西洋でいうブロンドの髪を指すそうです。
ドビュッシーの曲ってなんだかもわもわ・ふわふわしている感じのイメージを持たれる方多いかもしれません。私もちゃんと勉強するまではそんなイメージを持ってました。
しかし、もわもわの中でも、主旋律はちゃんと聞こえるようにはっきり弾いて示していかなくてはならないんです!
もっと言うと、
もわもわしているからこそ、主旋律以外にも、曲の構成や場面転換をはっきり打ち出していく必要があります(難しい!!!)
主旋律は、先に述べた通り、芯のある響きでしっかり打ち出していきますが、弧を描くような音のつなぎ方をしたい。空気の中を音がたゆたうようなイメージで弾いています。
16分音符がカクカク直角に聞こえるような弾き方だと曲の雰囲気を損ねてしまいますので注意。
草原に風が絶え間なく吹いていて、どこか切ない和音が聞こえてくる。。。
3分弱の短い曲ですが、自分なりに情景や気持ちなどを考えていくと、見えてくるものもあるでしょう。
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