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ショパン/舟歌 Op.60

かわばたみほ

自分には難しいからと言って、敬遠していた「舟歌」。

私はこれまでショパン自体を敬遠しているところがありました。

しかも後期。晩年の作品。

酸いも甘いも知り悟った心境で、人生を達観しているかのような曲。

(この曲の内面的なものを出すためには3回失恋しないとなのよ、とおっしゃる先生もおられました。)


当時の状況も相まって、「この曲が弾いてみたい」「弾けるようになったらいいな」

そんな気持ちで練習を始めました。


弾きたいと思う曲なだけあって、ほかの曲に比べて「こうしたい」がたくさん出てきたように思います。 何が正解かじゃなくて、やりたいようにやったらよいのだと気づけたのもこの曲。


しかし、やはり難曲。 食らいつく精神をもって練習していけば一応音は鳴る。

しかし、大きなホールでは全然通用しないし、そもそもこの曲の深い音楽にはまだまだ力が及ばないことも思い知らされました。

そもそも人生経験も…

舟歌から離れてだいぶ時間が経ちました。久々にこの音源を聞き返すと、もっとこうしたらいいのに、など客観的に聞こえます。それもこの曲が私の中の音楽を引き上げてくれた成果なのだろうと思います。

なので、中間発表という体(てい)で、お聞きください。。

いつかコンサートで演奏できるように、力をつけてこの曲にまた戻ってきたいと思います!!




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